SEQUOIA CAPITAL
①Rebel Foods / インドのクラウドキッチン B2B2C 食品
1億7,500万ドル(約175億円) シリーズF
インド、アラブ首長国連邦、インドネシア、マレーシアなど10カ国でゴーストキッチンを運営。利用する飲食店の数は4,000店舗以上。
注目のポイント:パンデミックの影響で、飲食店がデリバリーのニーズに対応する必要が出ていた。その中で、不動産とオペレーションコストの経済的合理性から、クラウドキッチンの利用を選択する飲食店が増えている。
②Twin Health / 慢性疾患患者のためのプラットフォーム B2B ヘルスケア
1億4,000万ドル(約140億円) シリーズC
グルコースモニター、フィットネスウォッチなどの複数のセンサー、血液検査で収集されたデータから、医療従事者やTwinのコーチによるコンサルティングを受けることができる包括的なプログラムを提供。
https://www.usa.twinhealth.com/
注目のポイント:これまで、慢性疾患の患者は、長期に個別化されたケアが必要であるにもかかわらず、データを継続的に計測し正確な改善提案を行うことができていなかった。この課題をTwinが解決しようとしている。
③Strips Finance / アービトラムで初めてのデリバティブ取引所 B2C DiFi
850万ドル(約8.5億円) ICO
11月立ち上げ予定。DeFiの多くが取引されているAMM(Automated Market Maker)を介して、金利スワップを可能にする予定。
*アービトラム; Etheriumを拡張し、ガス料金の低減や、複雑さを軽減するためのソリューション。
*AMM; 伝統的な取引では、買い手と売り手の間で売買が行われる。それに対し、AMMでは、所有者が金利を求めて流動性プールにトークンを提供し、買い手は流動性プールが自動的に計算して提示する金額で購入する。
注目のポイント:金利デリバティブ取引は、伝統的な金融では1日6.5兆ドル(約650兆円)が取引されていると言われている。しかし、これまでの分散型のデリバティブ取引所は、DiFiにおけるメインストリームとはなっておらず、Stripsが投資家を呼び込めるかが注目を集めている。
④CoinSwitch Kuber / インドのCrypto取引所 B2C Crypto
2億6,000万ドル(約260億円) シリーズC
ビットコイン、イーサリアム、リップルなどの100種類以上の暗号通貨を最適なレートで簡単に購入できる。
注目のポイント:インドのCryoto市場は、普及率では世界11位、DeFiでは6位にランクされており、2020年4月に10億ドル未満だったが、2021年5月には60億ドル以上にまで成長している。さらにインド経済の成長とインターネットユーザー世界2位であることを考えると、今後も大幅に成長すると期待されている。
⑤Progcap / インドの小規模事業者向け融資プラットフォーム B2B フィンテック
3,000万ドル(約30億円) シリーズC
注目のポイント:これまで、インドの小規模事業者は、成長機会があるにもかかわらず、従来の信用査定ではスコアを算定できず、ファイナンスにアクセスできずにいた。この課題をProgcapが解決している。
⑥OriGynMED / 中国の婦人科向け医療機器の開発 B2B ヘルスケア
非公表 シリーズ不明
婦人科用医療機器のポートフォリオを発売し、婦人科手術を中心とした全国的な臨床医学教育・トレーニングプログラムを開始予定。
注目のポイント:これまで、Sequoiaは多くの中国の製薬会社に投資しているが、医療機器などのハードウェア開発企業への出資は多くなかった。
⑦Notion / ノートテイキング、タスク管理を中心とするワークスペース B2C SaaS
2億7,500万ドル(約275億円) シリーズC
ユーザーの80%が米国外におり、売上の70%を占めている。これまでユーザー数の伸びに対して積極的に調達を行っていなかったが、年初に発生した停止問題などを受けインフラの立て直しなどの改革を行っている。
注目のポイント:パンデミックの影響で、リモートワーク でのコラボレーションニーズが増加し、ユーザー数が5倍に増加したと言われている。
⑧Zum / 児童の送迎サービスを提供 B2B モビリティ
1億3,000万ドル(約130億円) シリーズD
SVF2が主導。カリフォルニアなど4州の4,000校にサービスを提供しており、12州まで拡大予定。
注目のポイント:これまでのスクールバスは、定員に満たない車両が一律のスケジュールで迂回路を走っており効率が悪いという問題があった。Zumは、審査されたドライバーネットワーク、高度なスケジューリング、ルーティング、トラッキング技術により、柔軟な輸送オプションを提供することで、この課題を解決している。
Founders Fund
①Elemy / 自閉症ケアを提供 B2C ヘルスケア
2億1,900万ドル(約219億円) シリーズB
臨床医は、子どもがより快適に過ごせるように、データを利用し、オンラインと自宅の両方で実施できるカスタマイズされた治療計画を作成する。創業者自身が、幼少期にADHDと診察されていた。
注目のポイント:これまで、自閉症のパーソナライズされた治療を受けるためには、数ヶ月待たされて、かつ多額の費用を必要とされていた。この課題をElemyは解決しようとしている。
②Chronosphere / クラウドネイティブ・モニタリングを提供 B2B SaaS
2億ドル(約200億円) シリーズC
インフラが正常に動作しているかどうか、アプリケーションがエラーを返していないかどうか、重要なビジネスデータが必要な場所に届いているかなどを確認するためにデータ観測を行う。
注目のポイント:パンデミックの影響で、企業がクラウドインフラに急速に移動を行っており、Chronosphereの収益は昨年比10倍となっている。
ANDREESSEN HOROWITZ
①Thyme Care / がんケア管理ソリューション B2C ヘルスケア
2,200万ドル(約22億円) シリーズA
患者とご家族の健康状態を把握し、ケアの各段階での意思決定に反映させることで、がん治療の成果を高めている。
注目のポイント:これまで、医療従事者の知り合いのいない患者が、がん治療についての正しい情報を得ることが難しかった。この課題をThyme Careは解決しようとしている。
②Sky Mavis / ベトナムにてAxie Infinityを開発 B2C NFT
1億5,200万ドル(約152億円) シリーズB
NFTゲームで最も有名なタイトルの一つであるAxie Infinityを開発。これまで60万人以上のNFTトレーダーが488万回の取引を行なっていると言われている。
注目のポイント:今年に入ってから、NFT化されたデジタルアート、ゲームキャラクターなどのデジタルアセットに注目が集まり、価額が高騰している。