10月4日週の資金調達
1 Sequoiaが製薬企業3社に出資(内、2社は100億円以上調達) 2 インドのBuy now, Pay laterが50億円調達 3 ヨーロッパにてステーブルコインが5億円調達 など合計10件
SEQUOIA CAPITAL
①TrialSpark / コストを抑えた開発を実現する製薬会社 B2B 製薬
1億5,600万ドル(約156億円) シリーズC
新しい治療法をより早く、より効率的に患者に届けることに重点を置いた、次世代の製薬会社。
注目のポイント:これまで、新薬の市場投入には10年以上の時間と数十億ドルのコストがかかっていた。TrialSparkは臨床試験の効率化を行いこの課題を解決しようとしている。
②Amador Bioscience / 大手製薬会社向けCRO提供 B2B 製薬
非公表 シリーズB
グローバルにおける新薬承認のプロセスをサポート。臨床データのモデリングとシミュレーションに機械学習を導入しており、コンピュータモデルの開発を加速させ、全体的な効率を向上させることができる。
https://www.amadorbioscience.com/
注目のポイント:近年、市場である医薬品開発において、バイオマーカーやマルチオミクス研究の高まりにより、臨床試験の重要性が高まっている。Amadorは、この需要を獲得している。
③Cellular Biomedicine Group / 免疫腫瘍学プラットフォームの臨床開発 B2B 製薬
1億2,000万ドル(約120億円) シリーズA
中国のNasdaq上場企業。2021年に民営化。がんや変性疾患の治療を目的とした独自の細胞療法を開発。
https://www.cellbiomedgroup.com/
注目のポイント:近年、中国と米国における製薬開発競争が加速しているが、Cellular Biomedicine Groupは、両方に拠点を置いている。
④Bijnis / インドのアパレル業界向けB2Bコマースプラットフォーム B2B e-commerce
3,000万ドル(約30億円) シリーズB
注目のポイント:これまで、市場であるインドにおいて、多くの工場は営業機能を持たないことでビジネスの成長機会が限られていた。Bijnisは、世界中のネットワークを提供することでこの課題を解決しようとしている。
⑤Capital Float / インドのBuy now, Pay later B2C フィンテック
5,000万ドル(約50億円) シリーズ不明
Amazon India、オンライン学習サービス、航空会社などのオンラインプラットフォームの融資パートナー。250万人以上のユーザーが月200万件の決済を行なっている。回収効率は95%以上。
注目のポイント:これまで、市場であるインドにおいて、クレカの普及率が低いため、クレジットスコアを持つ人がほとんどいなかった。Capital Floatは独自の査定方法を確立し、この課題を解決した。
⑥CredAvenue / インドの融資プラットフォーム B2C フィンテック
9,000万ドル(約90億円) シリーズA
融資機関や企業に対し、幅広い商品の発見と実行のためのソリューションを提供。約90億ドル相当の取引を促進し、100万人の借り手がエンドユーザーとなっている。
注目のポイント:あらゆる形態の債務をワンストップで提供する、世界で唯一の企業向けデットファイナンスプラットフォームとなっている。
⑦CoinShift / Cryptoの資産管理プラットフォーム B2C Crypto
250万ドル(約2.5億円) シリーズSeed
注目のポイント:近年、スタートアップを中心に起業がCryptoで給与や取引の支払いを行うことが増えてきており、それらのマネジメントツールが求められていた。
ANDREESSEN HOROWITZ
①Sisu / ビッグデータ活用プラットフォーム B2B ビッグデータ
6,200万ドル(約62億円) シリーズC
スタンフォード大学の教授が創業。アナリストやビジネスリーダーがクラウドのデータを分析して、ビジネスで何が、なぜ起こっているのかを迅速に理解する方法を提供。
注目のポイント:これまで、企業は膨大な量のデータを持っていたが、それを分析するための最適なツールが存在しなかった。この課題をSisuは解決しようとしている。
②Angle / ヨーロッパにてステーブルコインを開発 B2C Crypto
500万ドル(約5億円) シリーズSeed
イーサリアム上にステーブルコインの”agEUR”を開発。現在メインのコードは監査中で、来月末には稼働する予定。
注目のポイント:これまで、ステーブルコインの多くはドルを中心となっていたが、Angleはユーロを中心にその他の通貨での開発を進めている。
③Shapeways / 3Dプリントサービス B2B 3Dプリント
7,500万ドル(約75億円) シリーズPost-IPO
9月30日に上場。3Dプリンターの工場を持ち、オンデマンドな部品製作を提供している。
注目のポイント:これまで、3Dプリントはホビー産業における利用が多かった。しかし、Shapewaysが製造業、Mighty Buildingが建設など、多くの業界で利用されるようになってきている。