1月18日週の資金調達
1 インドの暗号通貨プラットフォームが20億円調達 2 四億人をカバーする緊急コミュニケーションシステムが25億円調達 3 低価額の新薬開発企業が500億円調達 など合計10件
SEQUOIA CAPITAL
①BukuKas / インドネシアにて中小企業向けデジタル帳簿アプリを提供 B2B ソフトウェア
1000万ドル(約10億円) シリーズA
零細・中小企業がスマートフォンを使って簡単に売上、経費、現金取引を記録できるようにする。
注目のポイント:インドネシアでは、パンデミックの影響で、中小企業はオンライン販売を始めとするデジタル化への注目が集まっている。その中で、ビジネスを管理するためのモバイルファーストツールも不足しているという課題があった。それをBukukasが解決しようとしている。
②Xentral / ドイツにて中小企業向けにERPとCRMを提供 B2B ソフトウェア
1500万ドル(約15億円) シリーズA
オンライン販売において中小企業向けフロントエンドのシステムを提供する企業は多くあるが、バックエンドのシステムを提供する企業が少なかった。
注目のポイント:SEQUOIAが、ヨーロッパ地域で正式に事業を開始して以来、初めての投資であることで注目されている。
③Bitcipher Labs(CoinSwitch Kuber) / インドにて暗号通貨プラットフォームを提供 B2C マーケットプレイス
2000万ドル(約20億円) シリーズA
インドはアジアでは中国に次いで2番目に大きなビットコイン市場であり、米国、ナイジェリア、中国、カナダ、イギリスに次いで世界では6番目に大きな市場。
注目のポイント:市場であるインドの暗号通貨取引量は、2020年3月から500%増加しており、投資家から注目を集めている。
④Outer / アウトドア家具のD2Cを提供 B2C 小売
1050万ドル(約10.5億円) シリーズA
注目のポイント:パンデミックの影響で小売業が落ち込んでいるにもかかわらず、Outerは裏庭、デッキ、ポーチなどの領域が牽引し、売上を増加させている。
⑤Hive Box Cayman / 中国にて荷物のピックアップステーションを提供 B2C 物流
4億ドル(約400億円) シリーズC
深センに拠点を置き、速達会社とeコマースロジスティクス向けの24時間セルフサービスピックアップステーションを設計および開発。
http://www.fcbox.com/en/pc/index.html#/
注目のポイント:まだ消費の普及率が不十分なことと相まって、物件の取得費、運営・維持管理費により損失となっている。
⑥Ironclad / デジタル契約プラットフォームを提供 B2B ソフトウェア
1億ドル(約100億円) シリーズD
営業、調達、マーケティング、人事など、あらゆるタイプのビジネス契約に柔軟に対応。
注目のポイント:顧客である企業において、パンデミックの影響により、リモートで契約における交渉を必要としていた。その課題をIroncladが解決している。
FOUNDERS FUND
①Carbyne / 緊急時のコミュニケーションプラットフォーム B2B ソフトウェア
2500万ドル(約25億円) シリーズB
発信者と緊急コールセンター間でライブビデオ、画像、チャット、音声、VoIP、NLP、コンテンツの共有を可能にする。
注目のポイント:パンデミックの影響により、緊急時にこれまでのオフラインコミュニケーションが利用しづらくなっていた。その中で、Carbuneは緊急時における世界最大級のリッチデータプロバイダーとなった。
ANDREESSEN HOROWITZ
①Earli / 癌の早期発見を目指すバイオテック B2B ヘルスケア
4000万ドル(約40億円) シリーズA
臨床医が早期のがんの位置を正確に特定して治療できるようにするプラットフォームを開発。
注目のポイント:従来の画像診断では腫瘍が悪性か良性かを判断できなかった。Earliはがん活性化合成バイオマーカーを生成することで解決した。
②Descript / クリエイター向け音声・動画ファイル編集ツールの提供 B2B ソフトウェア
3000万ドル(約30億円) シリーズB
自然言語処理を使い音声をスクリプト化するなど、クリエイターが本来やるべきクリエイティブな部分に集中できるようにしている。
注目のポイント:音声技術は、一般向けだけではなく、Amazon、Spotify、Apple、Google、Facebookなどの大規模なテック企業も求めており、スタートアップへの投資機会を探っている。
③EQRx / 低価額での新薬開発 B2B 製薬
5億ドル(約500億円) シリーズB
市場に出回っている高価格帯の医薬品と競合する新薬を低価格で開発。
注目のポイント:一般的には1つの新薬を開発するために、2000億円以上の費用と約13年の期間がかかり、年々増加していると言われている。これは販売価額に反映されるため、患者の負担が増えるという課題があった。EQRxはその課題を解決する可能性がある。