SEQUOIA CAPITAL
①Amplitude / プロダクトのデジタル最適化システム B2B ソフトウェア
1億5,000万ドル(約150億円) シリーズF
どのような機能や行動の組み合わせがLTVなどの成果に結びつくかを予測し、これらのインサイトに基づいてリアルタイムにプロダクトを最適化する。
注目のポイント:近年、顧客であるエンタープライズにおいて、デジタルが競争戦略中心に据えられている。その中で、Amplitudeはプロダクトをリアルタイムで最適化させることで顧客の競争力を高めている。
②Faire / 企業と小売店をつなぐ卸売プラットフォーム提供 B2B プラットフォーム
1億7000万ドル(約170億円) シリーズE
シンプルなテクノロジー、データインサイト、金融条件、物流ソリューションなどのツールキットをビジネスオーナーに提供し、地域の小売業をサポートする。さらに、ブランドやメーカーが小売業者にリーチするのを支援し、小売業者がユニークな商品を見つけて購入するのに役立つ卸売プラットフォームとなっている。 昨年11月に170億円調達した際の3倍の評価額となった。
注目のポイント:これまで多くの小売店は、Amazonとの差別化ができていなかった。Faireは、新製品の発見と在庫を容易にすることで、その課題を解決した。
③Slintel / 企業向けのセールスマーケティングツール提供 B2B ソフトウェア
2,000万ドル(約20億円) シリーズA
買い手のペインポイントや解約データなどの情報を提供することで、Go-to-Marketチームが買い手をより深く理解できる。開発は全てインドの拠点で行っている。昨年10月に4.2億円調達。
注目のポイント:コロナの影響で、これまで以上にオンラインで顧客動向を把握できるようになった。Sintelを使うことで、それらのデータをもとにターゲットを絞りみ、効率のよい営業を行うことができるようになる。
④Pennylane / 中小企業向けファイナンスマネジメントプラットフォーム B2B フィンテック
1,800万ドル(約18億円) シリーズA
これまで断片的だったすべてのデータを一元化し、経営者が財務データをリアルタイムに把握して適切な意思決定を行うことを可能にする。1,000人以上の経営者、100社以上の会計事務所が使用している。
注目のポイント:近年、ツールの増加により財務データが分断され、分析するために手間がかかっていた。Pennylaneは会計事務所と顧客が同一のワンストップシステムを採用することでこの課題を解決しようとしている。
⑤SSence / カナダにて高級デザイナーズウェアのプラットフォームを提供 B2C アパレル
調達額不明 シリーズ不明
月間平均1億のページビューを記録。ブランドと世界中のミレニアル世代やZ世代の消費者をつなぐ、主要なオンライン・ファッション・プラットフォームの一つとして台頭している。創立18年の中で、海外展開のために、初めて外部投資家を受入れた。
注目のポイント:近年、Sequoiaは、Sequoia Chinaを通じて中国への投資に力を注いでいる。特に、TMT、消費者/サービス、ヘルスケアの3つに注力し、過去16年間で、中国の約600社の企業に出資している中で、逆サイドである中国市場進出を狙う欧米企業への出資も行うことができている。
⑥Whatfix / 企業のソフトウェア導入支援 B2B ソフトウェア
9,000万ドル(約90億円) シリーズD
オンボーディング、パフォーマンスサポート、変更管理、トレーニングなどが含まれる。SVF2がラウンドをリード(2021年だけで1,000億円以上をインドに投資している)。
注目のポイント:近年、企業のソフトウェア投資が増加している一方で、従業員への浸透率が低いことで投資回収が遅れるという課題が存在した。この課題をWhatfixが解決しようとしている。
FOUNDERS FUND
①Faire / 企業と小売店をつなぐ卸売プラットフォーム提供 B2B プラットフォーム
Sequoiaで上述。
②Grabango / 小売店向けチェックアウトフリー技術を提供 B2B フィンテック
3,900万ドル(約39億円) シリーズB
天井のコンピュータビジョンカメラを使い、顧客が商品を選ぶ際に追跡する技術を開発。今後5年間で50,000以上の小売店に導入することを目標としている。
注目のポイント:最初のAmazon Goが2016年に開店してから、チェックアウトフリー技術は投資家の注目を集めており、GrabangoやStandard Cognitionが市場をリードしようとしている。
ANDREESSEN HOROWITZ
①Solana / ブロックチェーンアプリの開発 B2B ブロックチェーン
3億1,400万ドル(約314億円) プライベートトークンセール
1回の取引につき、1セントの手数料で、かつ数秒での成立を可能としている。
注目のポイント:これまで、イーサリアムが暗号通貨全体の中で最大の分散型金融となっているが手数料と取引スピードに課題があった。その課題をSolanaは解決しようとしている。
②ChartHop / 人材分析ソリューション B2B HR
3,500万ドル(約35億円) シリーズB
企業は人事データを集約して可視化することができ、組織のあらゆるレベルで整合性、明確性、コンテキストを提供することができる。
注目のポイント:これまで、組織内の人材分析が経営戦略に与える影響量に対して、客観的な議論がされずらいという課題があった。ChartHopは組織内の人材を視覚的に分析することで、この課題を解決しようとしている。
③Flyhomes / テクノロジードリブンの不動産仲介 B2B 不動産
1億5,000万ドル(約150億円) シリーズC
包括的な顧客への情報提供、細分化された専門知識、金融面でのイノベーション、そしてオンデマンド技術を通じて、住宅購入体験を変革しようとしている。26億ドル相当の住宅購入者の取引成立を支援。
注目のポイント:これまでキャッシュを持たない住宅購入者は、競売における競争力がないため、複数の物件に入札し、落札できた物件を購入するしかなかったFlyhomesは、金融ソリューションを通じてそれらの購入者に競売における競争力を与え、本当に欲しい家を購入することができるようにしている。
④BeReal / パリのソーシャルメディア B2C ソーシャル
3,000万ドル(約30億円) シリーズA
毎日、ランダムな時間に、誰もが2分間で写真を撮影して共有することを通知するモバイルアプリを構築。
注目のポイント:これまで、ソーシャルアプリは時代に応じてプロフィール、動画、音声、位置情報など様々なものを共有してきた。スマホの画面をシェアするという意味で初めてのソーシャルアプリとなっている。