7月19日週の資金調達
1 コード検索のSourceGraphが150億円調達 2 レストラン向けのレシピライセンス提供が14億円調達 3 Shopify加盟店をロールアップするOpenStoreが30億円調達 など合計11件
SEQUOIA CAPITAL
①Vara / インドネシアの中小企業向け給与ソフトウェア B2B ソフトウェア
480万ドル(約4.8億円) シリーズSeed
Sequoiaの東南アジアアクセラレーターであるSurgeのAlum。給与計算を記録するために頼っていたノートやスプレッドシートをBukugajiというアプリに置き換えている。
注目のポイント:近年、市場である東南アジアでは、中小企業向け勤怠管理ソフトウェアのスタートアップが増えてきているが、BukuGajiは従業員30人未満の建設・飲食・小売・運送業界をターゲットとしている。
②Vah Vah! / インドのオンライン職業教育 B2B 教育
185万ドル(約1.9億円) シリーズSeed
Sequoia SurgeのAlum。現在は美容業界に特化している。
注目のポイント:2023年までに、インドでは7,000万人以上の労働者が必要になるが、約1,300万人の学生に対するトレーニング能力しかないと言われている。その課題をVah Vah!は解決しようとしている。
③One Code / インドの代理店ネットワーク B2B プラットフォーム
500万ドル(約5億円) シリーズSeed
Sequoia SurgeのAlum。販売代理店ネットワーク。顧客獲得や収益最大化のためのビデオレクチャーも提供。
注目のポイント:これまで顧客は、商品を購入する際に、直接商品の説明を受けたいというニーズがあったが、地方において代理店の数が不足していた。その課題を解決しようとしている。
④Pankhuri / インドの女性限定コミュニティ B2C プラットフォーム
320万ドル(約3.2億円) シリーズSeed
注目のポイント:ユーザーであるインドの女性は、これまでネット上での中傷被害により満足にオンラインでソーシャルな活動をすることができなかった。Pankhuriは女性限定にすることで、この課題を解決している。
④LetsDressUp(LDU) / インドのテクノロジーを活用したD2C B2C アパレル
30万ドル(約0.3億円) シリーズpre-A
ボタンをクリックするだけで、自分のサイズやスタイルに合った洋服を入手できるプラットフォームを提供。
注目のポイント:LDUでは、インド人1,500人の体型を測定して開発した独自のサイズモデルを作成したことで、パーソナライズされた衣類の提供を可能にしている。
⑤Acelerate / レストラン向けにレシピ提供 B2B ソフトウェア
1,444万ドル(約14.4億円) シリーズA
注目のポイント:顧客であるレストランは、季節ごとに売上の変動が大きいこともあり、稼働していない資産や時間が存在していた。Acelerateは、それらの資産を有効活用する手段を提供し、課題を解決している。
⑥Entos / 機械学習で量子分子シミュレーションの解析支援 B2B バイオテック
5,300万ドル(約53億円) シリーズA
量子力学的手法と同等の精度で分子モデルのシミュレーションを行うことで、計算コストを100倍から1000倍以上に削減することを目指している。
注目のポイント:顧客である製薬企業において、医薬品開発の中でも計算精度を高めるためのデータ量を集めることに多くの時間がかかっていた。Entosは、機械学習を用いることでその課題を解決しようとしている。
⑦Virtual Internships / 学生とリモートインターンの仕事をマッチング B2B ソフトウェア
250万ドル(約2.5億円) シリーズSeed
世界中の企業と、インターンシップの機会を求めている学生がいる大学などの教育機関をマッチングする。教育機関がマッチング料を支払う。
https://www.virtualinternships.com/
注目のポイント:エンドユーザーである学生が教育機関を選ぶ際の選択肢として最も重要なのが就職実績と言われている。教育期間はVirstual Internshipを取り入れることでより多くの入学希望者を集めようとしている。
FOUNDERS FUND
①OpenStore / Shopify加盟店のロールアップ B2B 金融
3,000万ドル(約30億円) シリーズA
Shopifyで顧客のついている販売者を買収し、ナレッジを投入し成長させることで投資回収を行う。
https://www.maderenovation.com/
注目のポイント:Shopifyの販売者は、通常、自分で顧客を獲得し、管理ができないと、グロースが難しいという課題があった。OpenStoreはこれらのナレッジをためて既存事業を成長させることで投資資金を回収しようとしている。
ANDREESSEN HOROWITZ
①Flock Safety / 画像認識技術を利用した地域防犯システムを提供 B2B ソフトウェア
1億5,000万ドル(約150億円) シリーズD
独自開発のAIが車両のナンバープレートを識別するセキュリティシステムを提供。警察が毎日185件以上の犯罪を解決するのに役立っており、米国の全犯罪の1%に近づいている。
注目のポイント:これまで顧客である警察組織において、毎年120万件の暴力犯罪や年間700万件の物的犯罪が発生に対して、十分な証拠を集めるための人的余裕がなかった。Flock SafetyはAIを用いてこの課題を解決している。
②Phantom / 新しいデジタルウォレット B2C ブロックチェーン
900万ドル(約9億円) シリーズA
ブロックチェーンベースのアプリケーションを合理化するインフラを構築し、ユーザーフレンドリーなUXを提供。
注目のポイント:これまで、デジタルウォレットが熟練者でないと使い勝手が悪いため、暗号資産の投資を躊躇する人も多かったが、その課題をPhantomが解決しようとしている。
③Sourcegraph / 企業向けにユニバーサルコード検索を提供 B2B ソフトウェア
1億2,500万ドル(約125億円) シリーズD
エンタープライズアプリケーションで、Sourcegraphの検索エンジンを利用することで、開発者が編集したいアプリケーションの特定の部分にジャンプすることを可能にする。昨年12月に50億円調達していた。
https://about.sourcegraph.com/
注目のポイント:近年、ほとんどの企業が自社にプログラマーを抱え、コードを扱っている。しかし、システムが大きくなるほど、ツールやリポジトリーが増え、状況の把握が困難になっている。Sourcegraphは、その課題を解決しようとしている。