SEQUOIA CAPITAL
①LambdaTest / クラウドベースのテストプラットフォームを開発 B2B ソフトウェア
600万ドル(約6億円) シリーズA
開発者があらゆるブラウザやOS環境でウェブサイトやアプリをシームレスにテストできるようにするインフラを提供。132カ国に35万人以上のユーザーがいる。
注目のポイント:これまでエンジニアにとって、テスト環境を構築するコストが非常に大きかったが、LambdaTestが解決しようとしている。
②Let's Dive / リモート従業員向けコミュニケーションツールを開発 B2B ソフトウェア
170万ドル(約1.7億円) シリーズA
従業員がオンライン上に集まり、ゲームや、YouTube動画の視聴を通じて、コミュニケーションを図ることができる。それはオフラインのオフィスの経験をオンライン上で実現しようとするものである。
注目のポイント:リモートワーク ではビジネスの推進に役立つコラボレーションが失われる可能性があるという課題があった。それをLet’ Diveが解決しようとしている。
③Tazapay / シンガポールの中小企業向けのクラウド貿易管理プラットフォームを開発 B2B ソフトウェア
320万ドル(約3.2億円) シリーズSeed
国境を越えた貿易と支払いを行う際に中小企業が直面する信用障壁を取り除く。
注目のポイント:パンデミックにより、煩雑な書類手続きをオンラインで行えるワンストップの貿易プラットフォームの需要が増加した。10月にもSequoiaが香港のAirwallexに出資。
④Aampe / シンガポールにて顧客とのコミュニケーションをパーソナライズするテクノロジーを提供 B2B ソフトウェア
180万ドル(約1.8億円) シリーズSeed
過去の顧客とのコミュニケーションデータを分析し、最も反応しやすいタイミングを提案する。
注目のポイント:これまで多くの企業では、データを大量に保管しているが、適切に利用することができていないという課題があった。Aampeは、顧客コミュニケーションのドメインにおいて、その課題を解決しようとしている。
⑤Olive / 病院向けにワークフローを自動化・改善するテクノロジーを提供 B2B ソフトウェア
2億2500万ドル(約225億円) シリーズ不明
全米トップ100の医療システムのうち22%を含む600以上の米国の病院に提供。
注目のポイント:パンデミックにより、多くの病院の経営に改善が求められる中で、Oliveがワークフローの無駄をなくすことでコスト削減を実現している。
⑥Sourcegraph / 企業向けにユニバーサルコード検索を提供 B2B ソフトウェア
5000万ドル(約50億円) シリーズC
プログラマーが機能やサービスをどのように使用するか、コードの一部を変更することで他の依存関係にどのような影響を与えるか、正しいライブラリはどこにあるかを知る必要がある場合に利用する。
https://about.sourcegraph.com/
注目のポイント:近年、ほとんどの企業が自社にプログラマーを抱え、コードを扱っている。しかし、システムが大きくなるほど、ツールやリポジトリーが増え、状況の把握が困難になっている。Sourcegraphは、その課題を解決しようとしている。
⑦Cred / インドにてクレジットカードの請求書払いアプリを提供 B2C ソフトウェア
8000万ドル(約80億円) シリーズC
クレジットカードユーザーに対し、決済トランザクションの度にCREDコイン(ポイント)を提供。ユーザーは稼いだコインを、提携するパートナー企業のサービス内で利用することができる。
注目のポイント:レンディング市場に占めるデジタルの割合は、2018年に23%から、2023年には48%まで成長するとされており、それに応じてCredの需要も増加すると見込まれる。
⑧Otoklix / インドネシアにて自動車アフターマーケットのプラットフォームを提供 B2C プラットフォーム
200万ドル(約2億円) シリーズA
近くにある整備工場を検索し、オンラインで予約することができる。
注目のポイント:インドネシアの自動車アフターマーケット市場はやや細分化されており、情報の透明性が低いという課題が存在した。Otoklixは、その課題を解決しようとしている。
⑨Mod / オーストラリアにてクロスプラットフォームUGC・改造サービスを提供 B2B ゲーム
400万ドル(約4億円) シリーズA
クロスプラットフォームの Modの サポートやコミュニティ構築ツールを提供。
注目のポイント:UGCはゲームを大きく進化させる可能性があるが、そのためにはクリエイターイベント、マーケットプレイスが必要であった。Modはそれらを提供しようとしている。
⑩Kyt / インドとシンガポールにてオンライン・ファーストの課外授業アカデミーを構築 B2C 教育
250万ドル(約2.5億円) シリーズ不明
5歳から15歳までの子供たちを対象に、世界中の優秀な講師陣によってデザインされたオンライン・ファーストの課外授業アカデミー。
注目のポイント:初等・中等向けの課外学習の市場規模はインドで100億ドル、世界では約2000億ドルと推定されている。これまでほとんどの学習は物理的な空間で行われていたが、今後は、オンライン学習が急速に普及していくと考えられている。
FOUNDERS FUND
①Stord / 倉庫オペレーティングシステムの提供 B2B ソフトウェア
3100万ドル(約31億円) シリーズB
500を超える倉庫と20,000を超える運送業者のネットワークを接続するクラウドベースのソフトウェアプラットフォームを開発。
注目のポイント:パンデミックの影響により、小売店がオンラインでの販売に移行するようになったことで、在庫管理の課題が増加した。Stordは、倉庫を必要とする企業と、容量が余っている倉庫をつなげることでこの課題を解決しようとしている。
ANDREESSEN HOROWITZ
①Pave / 報酬算定ツールの開発
1450万ドル(約14.5億円) シリーズA
ストックオプションなどの賞与や報酬を視覚化し、その効果を分析する。
注目のポイント:近年、一部の報酬を株式などで支払うことは一般的になっている。その中で、①従業員側の理解②報酬と結果のバランスについて課題が存在していたが、Paveが解決しようとしている。
②Moov / オープンソースバンキングプラットフォームの開発 B2B ソフトウェア
2700万ドル(約27億円) シリーズA
顧客との送金、受け取り、保管を容易にするオープンソースインフラストラクチャを提供。
注目のポイント:これまでもBaasサービスは存在していたがそれらはフルスタックで、レガシーなシステムに対応することができなかった。Moovはその問題を解決した。
③Genentech / 機械学習を用いた医薬品開発のバイオテック B2B バイオ
5200万ドル(約52億円) シリーズA
機械学習とニューラルネットワークを使用し、数十億の小分子をふるいにかけ、特定のターゲットに最適なものを発見する。
注目のポイント:近年、機械学習を用いた開発のスピードアップに注目が集まっており、Atomwiseも123億円を調達している。
④Orbit / 組織のコミュニティ構築支援ツールの開発 B2B ソフトウェア
400万ドル(約4億円) シリーズSeed
プロダクトのサポートコミュニティにおいて、誰がどのように貢献しているかを可視化する。
注目のポイント:近年、コミュニティマネージャーは、誰がコミュニティに貢献しているかを把握することができていなかった。さらに、営業チームとマーケティングチームは、コミュニティと利益のそう完成について把握できていないこともあった。 Orbitは、プラットフォーム間ですべての貢献を集約することでこの課題を解決しようとしている。
⑤BioAge / 健康寿命の延長のための医薬品開発 B2B バイオ
9000万ドル(約90億円) シリーズB
大規模なデータを活用し、長寿に影響を与える分子経路を特定し、機械学習と組み合わせて人間の老化を測定する。
注目のポイント:近年、老化プロセスは、罹患率、死亡率、および生活の質の低下と直接関連していることで研究が注目されるようになってきた。しかし、その領域に特化したバイオスタートアップは多くなく、BioAgeがこの領域のリーダーになる可能性がある。