10月18日週の資金調達
1 インドの中古車マーケットプレイスが250億円調達 2 中国の企業向けソーシャルメディア管理プラットフォームが5億円調達 3 ビジネストラベルプラットフォームが155億円調達 など合計12件
SEQUOIA CAPITAL
①CarDekho / インドの中古車マーケットプレイス B2B2C モビリティ
2億5,000万ドル(約250億円) シリーズE
年商1億ドルのペースと発表。中古車だけではなく、金融、保険商品の取り扱いも始めている。
注目のポイント:インドには75のユニコーンがあるが、そのうち約半分は、2021年にユニコーンとなった。さらに2年以内に100以上のユニコーンが誕生すると言われている。
②Clarisights / インドのワンストップBIツール B2B SaaS
1,400万ドル(約14億円) シリーズA
注目のポイント:世界のビジネスインテリジェンス市場は、年平均成長率12.6%で推移し、2022年には309億ドルに達すると予想されている。これらは主にスタートアップや中小企業向けのプロダクトによるものであり、このニーズをClarisightsは獲得しようとしている。
③Kawo / 中国の企業向けソーシャルメディア管理プラットフォーム B2B SaaS
500万ドル(約5億円) シリーズSeed
約30万円から利用可能。中国のソーシャル・プラットフォームであるWeChat、Weibo、Douyin、Kuaishouに接続できる唯一のプラットフォーム。
注目のポイント:近年、ブランド同士でデジタル上の注目を集める競争が激化している。その中で、ソーシャルメディア管理プラットフォームが欧米で成長しているが、それらはFacebookなどを利用することができない中国企業のニーズに応えれていなかった。Kawoはこの課題を解決している。
④CopyAi / コピーの自動生成プラットフォーム B2B SaaS
500万ドル(約5億円) シリーズSeed
GPT-3のAIを搭載し、ビジネス顧客向けのコピーライティングツールを生成する。月額35ドルで利用可能。25万人以上が無料トライアルに登録しており、5,000人以上のプレミアムカスタマーを抱えている。
注目のポイント:YCの元社長がCEOを務めるOpenAI社のGPT-3が公開され注目を集めている。招待制されたスタートアップが、GPT-3を利用し、これまでにないサービスを開発している。
⑤Clari / 収益管理プラットフォーム B2B SaaS
1億5,000万ドル(約150億円) シリーズE
注目のポイント:近年、AIの発展により、ビッグデータの整理・分析をすることが可能になった。その中で、Clariは収益予測モデルを提供することで、顧客の売上拡大に貢献している。
⑥Wiz / イスラエルにて企業向けクラウドインフラセキュリティを開発 B2B サイバーセキュリティ
2億5,000万ドル(約250億円) シリーズC
注目のポイント:リモートワークの影響で、企業のサイバーセキュリティへの投資が増加している。その中でスタートアップへの出資も増加しており、直近2ヶ月でもStairwell, strongDM, SentiLinkなどがトップティアから数十億円の出資を受けている。
⑦Domino Data Lab / 企業向けMLOpsプラットフォーム B2B SaaS
1億ドル(約100億円) シリーズF
NVIDIAと共同開発を進めている。企業がAIを導入する際に自社のデータインフラと簡易的に統合をすることができ、かつワークフローを管理することができる。
https://www.dominodatalab.com/
注目のポイント:近年、企業においてAIの速度向上は、競争上の必須項目となっている。しかし、高度なAIでは、導入の時間と管理の手間がかかっていた。この課題をDomino Data Labは解決しようとしている。
⑧Release / 企業向け開発環境の構築システムを提供 B2B SaaS
2,000万ドル(約20億円) シリーズA
Environment-as-a-servive。開発環境の作成を容易にし、コードのデプロイスピードをあげることができる。
注目のポイント:近年、クラウドなどの発達により、企業がコードをデプロイする際には、環境構築のステップを踏まなくてはいけず、そのシステムが複雑になっていた。Releaseは、これらを簡素化することを目指している。
ANDREESSEN HOROWITZ
①Intro / ウェルネス、美容、占星術などの専門家のマーケットプレイスを提供 B2B2C ヘルスケア
1,000万ドル(約10億円) シリーズSeed
注目のポイント:パンデミックの影響で、専門家やクリエイターの収益源がデジタルに移行している。Introは、彼らにとってのチャネル拡大と顧客管理のニーズを満たすことで、供給サイドを確保した。
②Matik / プレゼンテーションの作成自動化 B2B SaaS
2,000万ドル(約20億円) シリーズA
様々なデータソースからコンテンツを自動的に取り込み、四半期ごとのビジネスレビューや、ワンページのプレゼンテーションなどを簡単に作成できるようにしている。
注目のポイント:これまで、企業の営業チームは顧客ごとにプレゼン資料を作成するために、数時間から数日かけることもあった。Matikは、データを取り込むことでこれらを簡易化し、営業の効率化を実現している。
③Sprinter Health / 自宅に検査キットを配達 B2C ヘルスケア
3,300万ドル(約33億円) シリーズA
検査やバイタルチェック、PCR検査などを、食品の配達を注文するように簡単に行えるようにすることを目的としている。
https://www.sprinterhealth.com/
注目のポイント:パンデミック以前から、忙しいや移動手段を持たないなどの理由で、必要があっても診療所に通うことができていない人が存在した。パンデミックの影響で、医療機関が遠隔医療に対応するようになり、自宅で簡易的な検査はSprinter Healthで行えるようになっている。
④TripActions / AIと24時間サポートを組み合わせたビジネストラベルプラットフォーム B2B トラベル
1億5,500万ドル(約155億円) シリーズE
モバイルファーストでエンドツーエンドのビジネストラベルソリューションを提供。支出分析ダッシュボード、旅行者の安全性に関するレポートの強化など、40 以上の新機能を発表している。
注目のポイント:TripActionsは、顧客である企業において、ビジネストラベルプラットフォームの利用目的は経費削減であることを発見し、このプロダクトを皮切りに、経費分析ツール全般の導入を行うことを目指している。
Nice Post